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作曲者のメンタルスペースの外在化

による作曲支援環境の研究

東京大学大学院工学系研究科
情報工学専攻 堀研究室
網谷 重紀・
堀 浩一
修士論文
作曲者のメンタルスペースの外在化による
作曲支援環境の研究
• 創造活動のひとつである作曲活動を支援す
る環境の提案と構築
• 環境が人間ー機械系の認知プロセスにどの
ような変化を与えるかを定量的に評価
• 結果を生かして、作曲のみならず「よりよい
創造活動支援環境」の設計論に展開
音楽の認知プロセスに関する研究

• 音楽の分野では3つの認知プロセスが研
究されているが、作曲についてはほとんど
進んでいない。
1.聴取:音楽心理学において進んだ分野
2.演奏:MIDIやコンピュータの発達とともに発展
3.作曲:少ない。ミクロな分析はほぼ皆無
Slobodaの作曲過程の認知モデル

John A. Sloboda: “The Musical Mind”, Oxford, 1985


Slobodaの作曲過程の認知モデル

John A. Sloboda: “The Musical Mind”, Oxford, 1985


従来の作曲支援環境
楽譜などの主に時系列表現のエディタ

→問題点
1. 1つの曲中の整合性がとれなくなる
2. 手持ちのフレーズが増えるにつれて各曲の
把握が困難
3. そのためアイデアを死蔵させてしまいがち
楽曲を言葉とともに保存するシステム
および
メンタルスペースを模した平面
• フレーズとそれに付随するイメージを表現す
る言葉を一括して管理するシステム
• 音楽的特徴(旋律・調整・リズム)の類似度を
計算し、多次元尺度法で空間配置
• システムが提示するフレーズ間相対距離と作
曲者が再配置した後のフレーズ間相対距離と
を比較して各音楽的特徴の重み付けを決定

→デモをご覧ください。
期待される効果
• マクロな視点からのエディタとして
• 一覧性が高くかつ自分の
感覚に従ったデータベースとして
• 外在化によって得た客観的な視点から
自分の音楽を分析するツールとして
• 感覚的な対象は言葉を通じて記憶する
– 「どんなイメージで作った曲だったか?」
– 「どんな状況で作った曲だったか?」
実験および評価

1. 空間表現による効果:どのような変化があるか?
2. 言葉を楽曲と結び付けたことによる想起の効果
3. 作曲者とシステムとのインタラクションをミクロに
プロトコル分析
予備実験
• 本実験設計を目的とする
• 被験者:同研究室の音楽経験のある者
• 手順:
– 課題の画像を見せて、そこからイメージする
曲を作ってもらう
– コンピュータ上で作曲してもらう
1回目:従来のエディタ上で作曲
2回目:従来のエディタ+提案するシステム
3回目:2回目と同じ
予備実験結果(1)
従来のエディタでの作曲
•音量調節などのミクロな作
業中心
•フレーズの展開なし

空間表現を併用した作曲
•複数のフレーズを作り、それらの組合
せ考察といったマクロな作業が中心
•フレーズ展開あり
予備実験結果(2)
言葉を付与するシステム
•「フレーズを同定しやすい」
•「一括管理できる」

想起実験結果「使ったフレーズはどれ?」
•システムなし→2分52秒
•システムあり+名前変更(a.midなど)→1分31秒

→本実験では提示順序も考慮して実験する
本実験手続き
• 課題の画像を見せてそこからイメージする
曲を作ってもらう
• 全4回:
– 1・2回目:普段使う楽器+従来のエディタ
– 3・4回目:普段使う楽器+従来のエディタ
+提案するシステム
• 4回目に想起実験も行う予定
本実験評価
• 次の3点を計測し、評価する。
– Efficiency: 想起実験による評価
– Effectiveness:
• 新しいフレーズを生み出す回数は変化したか?
• 死蔵されるフレーズ数は減ったか?
– Usability: 7-point scaleによって被験者にシス
テムを評価をしてもらう

参考文献:Milena Head et al. : "World Wide Web


Navigation Aid", Int’l J. of Human-Computer
Studies, vol53, pp. 301—330, 2000
今後の方針

• システムの改良
• 予備実験の詳細な解析
• 本実験→現在進行中。被験者はアマチュア
の音楽・作曲経験者
~fin~
言葉を付与するシステム
空間配置
フリーハンドスケッチ認知プロセスの分析例
M. Suwa et al.: "Macroscopic analysis of design processes based on a scheme for
coding designers' cognitive actions", Design Studies, vol.19, No.4, pp. 455—483, 1998

• プロセスの流れをミクロに分析して重要な影
響を与えるプロセスを探す
→そこを支援する手段を検討

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