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分科会Ⅰ

開発途上国における貧困
~学生として今できることを考える~
                         テーブルチーフ  宮本 健太郎

➢ 議題の背景
この 20 年間で先進国の一人当たりの GDP は 174%(約 2.7 倍強) 増えたが、途上国の場合は34%増(1.3 倍)にとどまった。特
に途上国の中でもサハラ以南アフリカでは 43%も低下した。そして北と南の所得格差は 1981 年の 10 対 1 から、2000 年時には
20 対 1 へとその幅は年々 拡大している。また昨今からの 経済危 機により、今年は開発途上国において一日2ドル以下での生活を
余儀なくされる貧困人口は 40 億人を超えるとの予測を世界銀行は発表した。世界では一部の人々が巨額の富を得る一方で、他の
地域ではこのように貧しい暮らしを強いられている人たちがいる。所得の多さが必ずしも幸せな生活につながるわけではないが、
医療や教育を受けることができない、十分な食料を手に入れることができないなど貧困により引き起こされる問題はたくさんある。

➢ 背景を受けて
 このような世界の貧困問題の現状を理解し、貧困がもたらす問題に対して学生として何ができるかを考えるためには、日本だ
けではなく様々な国で生まれ育ってきた学生の意見を取り上げるべきであると感じる。そのためにこの ISCを通して実り多い議論
をしたいと考えた。

➢ 事前勉強会内容
事前勉強会は合計で 3 回行った。まず最初の勉強会では自己紹介などアイスブレイキングを行い、日本人参加者同士が話し合い
やすい環境を作ることを目標とした。その上で分科会に対する不安や期待を共有し、本会議までにどのような準備をするべきなの
かを知ることができた。また貧困問題という身近には起きていない問題に対してなぜ私達が話し合わなければいけないのかという
ことも話し合った。二回目の勉強会では参加者に色々な地域の貧困問題について調べてきてもらい、プレゼンテーションを行って
もらった。そして最後の勉強会では各地域の貧困問題に対してどのような対策が取られているかを調べてきてもらい発表しても
らった。そうすることで貧困をもたらす原因と貧困がもたらす問題についての知識を養うことができ
また貧困問題に対して自分達に何ができるのかを考えることができた。
➢ 本番内容

 [分科会①]  「アイスブレイキング」
日本人参加者と外国人参加者が始めて行う会議なので、参加者全員の緊張をほぐし、話し合いやすい雰囲気を作るためにアイス
ブレイキングを行った。自己紹介を済ませた後、まずは第一分科会のチーム名を決めた。そうすることでチームとして貧困問題に
取り組んでいこうという統一感が参加者の中にうまれた。その上で分科会のルールを決め、ただの仲良しグループにならないよう
に気をつけた。そしてテーブルチーフから分科会の概要を説明し、最後に各参加者がなぜ第一分科会に参加することにしたのかを
発表してもらった。

 [分科会②]  「フィールドワーク」
フィールドワークにて JICA 地球広場を訪問。まず体験ゾーンにて途上国における貧困問題、特に水の大切さについて学んだ。
この際 JICA にてインターンシップを行っていた大学生の皆さんに英語で説明をしていただいた。その後に JICA ボランティアとし
てケニアで体育教師をされていた青木様より、現地での生活についての説明を受けた。最後に途上国での食事を再現したカフェで
昼食をとった。以上のアクティビティーを行うことにより途上国についての知識をより深めることができた。

[分科会③]  「貧困の定義」
 世界銀行のいう貧困の定義や国連のいう貧困の定義などたくさんの定義がある中で、自分達の思う貧困の定義を作ることを分科
会の目標とした。まずは各自で「自分にとって貧困とは何か?」という題でプレゼンテーションを行ってもらった。その後フィー
ルドワークや各自のプレゼンを聞いた上で貧困とはなんだろうということをもう一度考えてもらいディスカッションを行った。そ
の結果第一分科会としての貧困の定義は次のようにした。「 Poverty, in relative terms, is defined by human beings living
for less than $2 a day in an environment that lacks basic resources such as water, food, housing, education, and
health care. 」

[分科会④]  「貧困の問題と原因」 
貧困問題の改善策を考える上で、貧困がもたらす問題とは一体何なのか、またその問題をもたらす原因は何なのかを突き止めな
ければならない。そのため分科会Ⅳではこれらの問題と原因を探すことに重点を置いて話し合いを行った。まずブレインストーミ
ングを行い貧困がもたらす問題をできる限り参加者にあげてもらい、それらを整理した上で、それらの問題をもたらす原因は何な
のかをひとつひとつ考えていった。最終的に貧困の問題と原因についてポスターにわかりやすくまとめることできた。
 [分科会⑤]  「貧困問題の改善策1」
 これまでの分科会で話し合ったことを踏まえた上で、自分たちは貧困問題改
善のために何をしたいのかについてまず皆で話し合いをした。その後 ISC55 第
一分科会の持っている強みと弱みについて意見を出し合い、自分たちが貧困問
題改善のために行いたいことの実現可能性に話を移していった。その結果第一
分科会が行うことを五つ決めることができた。まず学生が貧困問題に関しての
知識を得ることができ、貧困問題に関して話し合いができる場を提供するため
にウェブサイトを作ることにした。次に貧困で苦しんでいる人たちの現状を
もっと深く学び周りの人に伝えることを決めた。そして企業と連携をとり CSR
を通じて貧困問題改善に取り組んでもらえるように働きかけていくことも自分
た ち が で き る こ と の 一 つ だ と 考 え た 。 そ し て CSR で は な く 、 OSR ( Our
Social Responsibility)と言って、まず自分たちがやらなければいけないこと
を第一分科会の皆で共有しあうことにした。そして最後にまたこのメンバーで
集まり、開発途上国でのボランティア活動に参加していきたいということを話
し合った。

[分科会⑥]  「貧困問題の改善策2」
 分科会Ⅴで話し合った内容を分科会Ⅵでは詳しく決めていった。まずウェブサイトに関して
始めは Facebook などの SNS(ソーシャルネットワークサービス)において始めることにした。そうすることで SNS のメインユー
ザーである 10 代後半または 20 代前半の若い人たちに興味をもってもらえると思ったからである。その SNS 上のページでは貧困
問題に関してのニュース、クイズ、第一分科会の活動を伝えるブログや写真をのせる場所、また世界中の学生が貧困問題に関して
意見を交換できる掲示板も作る予定だ。この SNS を通じて私たちが学んだことを周りにいる人々へ伝えていきたいと思う。

そして企業への働きかけに関しては、貧困問題に取り組むことがどのように企業
のイメージ向上につながるかなどをしっかりと伝えていきたい。その上で第一分科
会で話し合ったことや、各自が開発途上国に行って感じたことなどを伝えて、企業
の目を貧困問題に向かせることができたらいいと考えている。
OSR(Our Social Responsibility)は以下の三つのことを決めた。
・Utilize goods in a proper manner
・Consciousness about Fair Trade
・Value what you have before saying what others deserve
私たちが考えた OSR は当たり前のことではあるが、特に先進国では普段は意識していないことなので、その意識を変えるだけ
で自分たちの生活を見直すことができ、皆がこれらのことを意識することができたら、途上国の人たちへの考え方も変わっていく
のではないかと思う。
最後に途上国でのボランティア活動について私たちはいくつかのつながりを持っている。まずはナイジェリアとウガンダに一人
ずつ第一分科会に参加する予定がビザなどの関係で参加できなかった学生がいる。彼らはとても熱意のある学生で自国の貧困問題
に取り組みたいと思っているので、彼らを通じてボランティア活動ができればと思う。また参加者の中にスリランカやフィリピン
でボランティア活動を行ったことがある者がいるので、そのつながりも活かしてこれらの国の人々のために第一分科会として貧困
問題改善に取り組んでいくということを話し合って決めた。

[個人の感想]
昨年の 11 月に私はテーブルチーフになることを決めたのですが、それまで会議とい
うものに参加したことはありませんでした。そのような私に対して経済人コー円卓会議
事務所(CRT)の石田 寛様をはじめ、第一分科会の参加者の皆さん、 ISC 55の実行委員
を含めたいろいろな人に助言や手助けをしていただきなんとか本会議を終えることがで
きました。ここに心からの感謝の意を表したいと存じます。
ISC 55の運営に携わることでたくさんのことを学ぶことができました。また第一分
科会で決めた貧困問題への改善策についてはこれからしっかりと行動に移すことで、こ
の貴重な 経 験をさ
せていただいたことへの恩返しとさせていただきたいと思います。

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